***汗はすぐ拭き、体臭予防***
気温の上昇とともに、汗をかくことが多くなっています。近年は暑い日が増えたうえ、節電対策からの冷房の設定も高めになり以前より多く汗をかいて いる人もいることと思います。汗は放置するとべたついて不快感が増したり、毛穴が詰まってにきびが悪化したり、臭いのもとになったりしますが体温調節とい う大切な役割を果たしています。上手に汗とつきあっていきましょう。
【汗の臭いの原因】
汗そのものは無臭だが、皮膚には常在菌があり、汗に含まれるタンパク質や脂質などを分解します。それが独特の臭いを発生させます。
【汗対策の基礎知識】
◯頭皮
皮脂から臭いがでるので地肌を丁寧に洗う。
◯髪の毛
額を出す。えり足・首周り・耳周りをすっきりさせる。地肌の通気性を良くする。
◯顔
濡れたタオル、顔専用の制汗シートで拭く。
ファンデーションは毛穴に塗り込めると皮脂と混ざってどろどろになりやすいので肌のうえに軽く置くように塗る。
◯首
制汗シートで汚れを拭く。汗や整髪料が残りやすい耳の後ろも忘れずに。
◯脇
外出前に制汗剤をつけて、臭いを防ぐ。外出先では制汗シートで拭く。
◯体
シャワー・入浴で全身の汗を流す。ローションで適切な潤いを与えつつ、汗を抑える。
速乾性下着で清潔に保つ。冷房で汗が冷えるのが気になる場合は綿素材よりも水分を素早く拡散させる合成繊維がおすすめ。
◯足
殺菌効果のある制汗剤でケアする。靴の湿気を取ることも大切。
【注意点】
冷房による乾燥や紫外線で夏の肌は以外とデリケートになっています。汗を拭くときはゴシゴシとこすり過ぎないこと、湿り気のあるもので拭くことが大切です。
***歯ぎしりは警告のサイン***
歯ぎしりは自覚症状が無い人も多いですが、そのまま放置しておくと、歯がすり減るだけでなく、歯周病が発症・悪化することもあります。健康を脅かす危険なサインの一つととらえ早めの対処が大切です。
【歯ぎしりの原因】
以前は歯の噛み合わせが悪いと起こると考えられていましたが、現在は複数の要因が組み合わさって歯ぎしりを誘発している可能性が高いとみられてい ます。考えられている原因は遺伝的要因、ストレス、飲酒や喫煙、特定の抗うつ剤などです。また、逆流性食道炎も歯ぎしりを誘発しやすいといいます。
【歯ぎしりの種類】
睡眠時の歯ぎしりは大きく二つに分類されます。
◯グラインディング
…………歯を横に擦り合せ、ギリギリとした音が出ます。
◯クレンチング
…………上下の歯を強く噛み締める。家族でも気づきにくいので要注意。
◯混合型
…………上記二種類が組合わさったタイプ。
【歯ぎしりに伴う主な症状】
◯詰め物がよくはずれる。◯歯がしみる。◯歯が欠けたことがある。
◯ほほの内側や舌のまわりに歯の跡がついている。
◯圧力で歯がすり減って歯を支える組織にも影響が及び歯周病が発症・悪化することもある。
◯あごの疲れや痛み、肩こりや頭痛。
◯顎関節症や睡眠障害につながる危険もある。
【歯ぎしりの治療法】
完全に治すのは難しく症状軽減が治療の目標になります。
一般的な治療ではスプリントと呼ばれる透明な樹脂でできた器具を睡眠時に装着しはにかかる圧力を和らげ摩耗を抑えます。
【自分でできる対処法】
◯ストレスを減らすために、寝る前にぬるめのお風呂に入る、軽い体操をする。
◯リラックスして睡眠がとれるように寝具や枕、寝る姿勢を工夫する。
◯あごやほおの筋肉をもみほぐすようにマッサージする。
歯ぎしりは自分で気づくことが最も大切です。
◯歯がすり減っている。◯詰め物がよく外れる。
◯朝起きるとくちの周囲がこわばっている。◯歯がしみる
といった症状があれば医療機関を訪ねてみるのが良さそうです。