いよいよ夏本番で、冷えたビールが美味しい季節。日本人は体質によってお酒に強い酒豪タイプから、全くお酒が飲めない下戸タイプまで様々に異なるのが特 徴。お酒の飲み方を注意しないと。急性アルコール中毒やがんのリスクが高くなる。自分の体質を知り適切なお酒の飲み方を把握しておくのが大事。
体内に入ったアルコールは酵素が働き分解する。その分解能力が体質によって異なるため、様々な病気になりやすくなる。
<酒の純アルコール量計算式>
酒の量(ml)×アルコール濃度×0.8=純アルコール量(g)
例)ビール中瓶の場合・・・
500(ml)×0.05×0.8=20(g)
<体質別の酔い方と注意点>
A:アルコール、アセトアルデヒドの分解速度が早い、酒に強いタイプ
酒量が増えがちなので、高血圧、脳梗塞、アルコール依存症にかかりやすい
B:アルコール分解速度が早く、アセトアルデヒドの分解速度が遅い、酒に強いタイプ
飲み続ければある程度はお酒が強くなるが、上部消化管がんになりやすい
C:アルコール、アセトアルデヒドの分解速度が遅い、または出来ないタイプ
完全な下戸タイプ。アルコールの分解が遅いので、急性アルコール中毒に注意
D:アルコール分解速度が遅く、アセトアルデヒドの分解速度が早い、要注意タイプ
赤くならないが、お酒が残りやすい。アルコール依存症に最もなりやすく、がんのリスクも高い
E:アルコール分解速度が遅く、アセトアルデヒドの分解速度が遅い、要注意タイプ
赤くなるが、程度は軽い。アルコール依存症、がんのリスクはともに高い
より正確に自分のタイプを知るには血液検査や唾液、つめなどによる検査を受ければ酵素の遺伝子を調べることができる。