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慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きが慢性的に低下している病気の総称です。
慢性腎臓病(CKD)は初期には自覚症状がほとんどなく、知らないうちに症状が進行していることがあります。症状が進行すると、夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなどの症状が現れ、更に放っておくと、末期腎不全を起こし、人工透析や腎移植を受けることになります。
この慢性腎臓病(CKD)の原因のひとつに生活習慣病であるメタボリックシンドロームがあります。
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積が糖や脂肪の代謝に異常をもたらし、それによって起こる動脈硬化や血圧上昇などが全身の血管に少しずつ障害を与えていく病気で、その過程で密かに慢性腎臓病(CKD)が進行してしまうのです。

腎臓を守るための生活改善

健康的なダイエット・内臓脂肪をためない
内臓脂肪をためないように食生活を見直すことが大切です。肥満、特に内臓脂肪の蓄積は慢性腎臓病のリスクを高める要因になります。
薄味に慣れる食習慣を
塩分過多は腎臓に負担をかけるため、減塩するようにしましょう。子供のころから薄味の食事に慣れるようにすることも大切です。
過度な運動の習慣
運動は肥満解消に重要です。健康であれば、定期的な運動により体に負荷をかけることは、腎臓機能を保つことに役立ちます。早歩き・ゆっくり水泳ぐらいの運動を定期的に行うのがお勧めです。
禁煙
喫煙は、血管を痛めつける大きな原因となります。喫煙者は禁煙外来などに相談しながら禁煙の努力をしましょう。
定期的な健康診断
血液検査で「血清クレアチニン値」が高めに出たり、血圧が高くなったりしたら医師にご相談ください。

健康診断などで、慢性腎臓病(CKD)が疑われた場合は精密検査が必要になります。慢性腎臓(CKD)と診断された場合は、降圧剤などによる厳密な血圧管理を行うとともに、腎臓機能の低下によって起こる貧血、むくみ、骨粗鬆症などの治療を行います。