糖尿病はインスリンという膵臓からでるホルモンの働きが低下して起こる病気です。その結果、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなり、この高血糖の状態が長く続くと、眼や腎臓、神経の障害などの合併症を起こしやすくなります。
どうして糖尿病になるの?
糖尿病を起こしやすい体質の方が、食べすぎ・運動不足・ストレスといった環境因子が加わった時にインスリンの作用不足をおこし、糖尿病を発症すると考えられています。(糖尿病にはインスリンそのものがでなくなるタイプもあります)
こんな症状はありませんか?もしもあったら、検査を受けてみましょう。
- 20才代の時よりかなり太った。
- 朝食は食べない。
- 夕食が遅く、食べたらすぐに寝る。
- 早食いである。
- 油っこいものが好き。
- お菓子やジュースが好きで、食事の合間に食べている。
- お酒を毎晩飲む。
- 運動はほとんどしない。
- 眼がかすむ。
- 手足がしびれる。
- たくさん食べるのに痩せてきた。
- すごく喉が渇く。
- 家族に糖尿病の人がいる。
糖尿病が軽いうちは自覚症状が何もないことが多く、ついつい放っておきがちです。
今まで検診で「血糖値が高め」といわれている方や、「糖尿病の疑い」といわれている方は症状が何も無くても医療機関を受診してみましょう。糖尿病の治療は、早期発見・早期治療が大切です。何年間も糖尿病を放っておくと合併症が進行し、快適な日常生活をおくる事が出来なくなるばかりか、生命の危険を起こすこともあるのです。
また、糖尿病は1週間や1ヶ月で治る病気ではありません。生涯を通してこの病気と向かいあっていかなければなりませんが、適切な指導の下で糖尿病のよりよい管理ができれば合併症も予防でき、健康な人と変わりない生活をおくる事ができるのです。